今日は「この世界の片隅に」は単に戦争の悲惨さを伝える映画ではない!日常の幸せを感じようのお話です。
この作品は、こうの史代さんの原作で、2011年と2018年にドラマ化されて、2016年にアニメ化されました。
なんと、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞していました。
アマゾンプライム会員なら、アニメ映画が無料で観られますので、オススメです。
以下はネタバレを含みますので、これから観ようと思っている人はココまでにしておいて下さいね。
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この世界の片隅にのあらすじ
すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。
昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していくなかで、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。
だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。
すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。
それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。
そして、昭和20年の夏がやってきた。
引用元:Amazon
この作品は、第二次世界大戦中の広島を舞台とした作品です。
まだ女性の結婚相手を親が選んで決めていた時代でもあり、18歳の少女は知らない家で、突然主婦となりますが、戦争中の少ない物資でやりくりしている姿が印象的でした。
戦争がメインのストーリーですが、当時の人々の懸命に生きた物語となっています。
この世界の片隅にの悪かったところ
原作に忠実ではなかったようですね。
しかし、それが一概に悪い訳ではなく、監督の思いが込められた末の台詞や内容の変更だったので、原作どおりを求めるファンにとっては、少し物足りない内容でしょう。
しかし、原作を知らない者にとっては、じゅうぶんであり、蛍の墓と双璧をなす程の、戦争映画となったのではないでしょうか。
これまで、映画の感想では良いところと悪いところの両方を挙げることで、感想としてきましたが、正直悪いところが見当たらず、なんとか絞り出したのは否めません。
それほどまでに、良い映画でした。
この世界の片隅にの良かったところ
「戦争」というテーマにおいて、悲惨さを伝えることはもちろん、当時の人々の懸命に生きる姿を描くこと。
そして、そんな状況下においても「幸せ」を感じる力があることを描いた素晴らしい作品であること。
過度な演出を避けて、お涙頂戴の作品にはせず、淡々と日々の生活を描きつつも、その中で情緒的な部分はしっかりと描く。
本当に素晴らしい作品でした。
声優さんも、もちろん良かった。
主役のすずの声優は女優の「のん」さんでしたが、おっとりとして、しかし芯はブレないすずの役柄にピッタリでした。
まとめ
この作品は、「つまらない」という人も多くいます。
派手な演出や高揚感、トキメキなんかのエンタメ要素は少なく、どちらかと言えば、ドキュメンタリーに近いものであるからかもしれない。
それでも、原作の描かれなかった部分を追加した続編を望む声は多い。
続編は「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」です。
当初2018年に公開が予定されていましたが、2019年に延期されています。
2019年3月29日にテアトル新宿にて公開日発表イベント、3月31日には広島の呉で制作状況報告イベントもあります。
公開前にプライムビデオでおさらいしておきましょう。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。