こんにちは。
今日は「車検に通らない?タカタ製エアバッグ搭載車の悲報」のお話です。
2018年5月1日より、タカタ製のエアバッグを搭載している車は、改修作業を受けないと車検に通らなくなりました。
そもそも、タカタ社とはどのような会社なのでしょうか。
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タカタ社の概要
タカタ株式会社は、シートベルト・チャイルドシート・エアバッグなどを製造していた企業であり、自動車メーカーの出資を受けていない完全独立の部品メーカーです。
創業の地である彦根市と、その周辺の長浜市や愛荘町に、日本国内の製造拠点がありました。
今回の大規模なリコールにより会社は倒産、事業は買収されました。
タカタ社は大規模なリコールのみならず、リコールに至るまで情報開示をせず、結果的に被害が拡大した責任があります。
滋賀県と言えば、近江商人が頭をよぎりますが、近江商人の哲学である、「三方よし」の理念に反したからこそ、倒産という結果を回避出来なかったと言えます。
ちなみに三方よしとは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方のことです。
つまり、売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならないという理念です。
リコールの原因
エアバッグは事故の際、人命を救ってくれる素晴らしい装置ですが、そのエアバッグが誤作動を起こしたり、異常破裂を起こし、金属片が飛んでくる事例が全世界で見られるようになりました。
しかも少なくとも20人以上が異常動作で亡くなりました。
リコール対象台数
2018年3月31日時点の日本では、以下約84万台の車両が改修を受けないと車検を通らなくなっています。
<追記ここから>
2018年5月23日に国土交通省が発表した内容によると、リコールにより改修されていなかったとして、5月1日~18日に全国で2464台の車検を通しませんでした。
2018年4月末時点で、未リコール車は74万台。約1ヶ月で10万台のリコールが行われた計算です。
それでもまだ74万台の未リコール車があるので、あなたの車もリコール対象になっているかを調べて下さいね。
<追記ここまで>
メーカー名 | 車種 | 措置対象台数 |
いすゞ | コモ | 9台 |
SUBARU | インプレッサ、レガシィ | 7,529台 |
ダイハツ | ミラ、ハイゼット等4車種 | 62,852台 |
トヨタ・レクサス | ヴォクシー、カローラ、SC430等25車種 | 419,373台 |
日産 | エクストレイル、フーガ等14車種 | 97,117台 |
BMW | E46,3シリーズ(318i、320i)等11車種 | 279台 |
ホンダ | フィット、アコード等31車種 | 227,272台 |
マツダ | RX-8、アテンザ等5車種 | 15,123台 |
三菱 | ランサー、アイ等4車種 | 9,317台 |
お持ちの車がリコール対象かどうかをしらべるにはコチラ
まとめ
自動車も人が作り出した物なので完全であることは無く、リコールは必要なのでしょうが、その負担を消費者に転嫁するのはどうかと思います。
僕の車もリコール対象でしたので、事前にディーラ-に予約をして、当日の朝に車をディーラーに持って行き、車を預けて、歩いて家まで帰り、夕方に歩いて取りにディーラーまで行き、車に乗って帰りました。
なぜこんな事を僕がしなくてはいけないんだという思いにかられました。
せっかくの休日なのに、その日は車が使えず、子供と出かけたり買い物にも行けず、モヤモヤした気持ちで家路に着きました。
受益者負担の観点から考えると、自動車メーカーがタカタ製エアバッグを採用することを決め、ディーラーが車を販売したのだから、ディーラーが家まで取りに来ても良いのでは?と感じました。
また購入者であるエンドユーザーに車検を通して欲しかったら改修をしろ!ではなく、販売した会社が改修作業を終えるまで車両の販売禁止!とかにして欲しかったです。
なんにせよ、運転者及び搭乗者の安全確保には、改修作業が必要になりますので、自分の為、家族の為と思い、キチンと改修作業を受けましょうね。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。